出来の悪い花火たちへ……

魔女よもやま

魔女の世界に長年見ていることはある意味、新しい魔女の流れが現れては消えていくのを長年見てきたこと、ともいえます。

最初のうちもこっちも若かったので、それこそ伝統派を気取り、新しい流れに反発を覚えたものでした。しかし、それは年々なくなっていて、今はまったく気になりません。あまりにも新しい流れというのがいつの時代も出来のあまり良くない、いや「出来の悪い花火」のように現れて、あっと言う間に消えて行くのを見すぎたからなのだと思います。

新しいものにはなかなか骨のあるものがなく、結果として残らないので最近はほとんど気にならなくなっているのです。それこそ私のような年寄りに、それこそ私が若かった頃にめざした様に「がつーん!」一発と食らわしてくれる、それこそ本格的な時代の変革を見せつけてくれる若い人が出てきて欲しいといつも思っています。

と、ここまで書いて「気にならなくなった」というのは不正確だと気がつきました。正確には「気に入らなくなった」とべきなのでしょう。骨のある若い奴があまりに出てこないのが気に入らない、という感じとも言い換えられるのかもしれません。

現れては消えて行く、あまりに情けなく無様な新しいものたちよ、

「本当の新しさをぜひ見せて欲しい!」

と檄を飛ばして。

魔女学校校長のひとり言へ

タイトルとURLをコピーしました