色々な魔女といわゆるスピ系やスピ系魔女

魔女よもやま

実はこのようなことは書くまでもないと思っていました。しかし、このコーナーの『日本語の「魔女」という言葉』という記事で、日本語で魔女といった場合、色々な魔女を指すことを説明しましたとこ、これを読んだあるスピ系の自称魔女の方から先日「あたかも仲間のようなメール」を頂いてしまったので、仕方なく、この記事を書くことにしました。

さて、たしかに私はどんな魔女もそれが日本語の魔女である以上こちらから否定したりすることはしません。しかし、だからといって伝統的なペイガニズムの魔女である私たちと、それ以外の魔女と同類であるとか、仲間だとかという考えは一切持っていません

たしかに私は「日本語の魔女は何でもあり」という事や「日本語の魔女である以上どんな自称魔女でも否定はしません」とよく言ってはいますがもちろん無条件に、ではありません。それには私たちとは無縁であるならばという大前提がついています。

たとえば、いわゆるスピ系の魔女とか、パワーストーンやハーブなど魔女っぽいことをやっているから自称魔女、という人たちが日本語の魔女を名乗る分には否定したりしません。しかし、そうした人たちが私たちと同類であるとか、仲間であるような勘違いをしてきた場合は話は全く別です。そんな「もの」は私たちの仲間でも同類でも何でもありません

ましてや、スピ系一般は(もしかしたら私が知らないだけで例外があるかもしれませんが)大嫌いですし、それで商売をしている人は大嫌いです。私がこの講座を利益なしで運営している、それどころか労力も含めて考えたら大赤字で運営しているのを見れば、スピ系のよくある「〇〇講座〇万円」とか「▷▷セッション〇万円」とかいう奴やそういう阿漕な商売を面の皮厚くやっている人たち自体を毛嫌いするのは当然分かって頂けると思います。その辺りの考え方は『魔女の通信講座 ~ 8つの指針 ~』⑧必要経費以外は無料とするというところに詳しく書いてあります。

たしかにメールを送りつけてきたスピ系の日本語魔女は、スピによくある脳内お花畑変換「どうやったらそういう曲解を思いつくの?」というご都合解釈で私の書いたものの一部(このサイトの全部ですら読んでいないのは明らかでした)をとりあえげて勝手に仲間意識を持ってくださってしまったようなのですが、はっきり言って不愉快以外何物でもありませんでした。私は多くは人に求めませんが、せめて日本語をまともに読める人を求めています(笑い

またこうした理屈は別としても、私のことを以前からご存じの方はよく理解していただけると思うのですが、私はスピが大嫌いです。と、いうかその中身は特に毛嫌いするまでではないものも多くあります。パワーストーンとか大好きですし、本来魔女とは無関係なアロマなんかも結構好きです。ただスピ系の場合、すぐに多額の料金に結びつくところが大嫌いなのです。以前RMなんとかというものを主催するアメリカ人が来日してWiccaをネタに大金を吹っ掛けて日本人をカモにしていた事などがあったこともあり、スピに対する生理的嫌悪感が徹底しているのです。なので、私はスピ系で扱っているもの自体は(物には罪はないので)特に嫌ったりしませんが、それを扱った商売やそういう商売をしている人は大嫌いです。

実は私を徹底したスピ系嫌いにした出来事がかつて幾つかありました。詳細はここでは扱いませんが、1つは金儲け主義のスピ系の自称魔女に「あなたほどのキャリアがあるのにもったいない。儲け方はお教えしますから一緒に儲けませんか?」と熱心に誘われたという事件がありました。他にも、魔女とは全く関係がないスピ系の技法(色々ありますよね、そういうものの1つです)を修める事が正当な魔女(はっきりペイガニズムの魔女のことだと断言していました)の学びの前提として必要だ、として高額を巻き上げている人たちの所の出身者に「〇〇〇(スピ系の技法)を学んでいないなんて橘さんの流派は偽物ですね」と言われたことがあった事件もありました。また前述のRMなんちゃらの信奉者から頭が痛くなり、同時に心が痛むメールを何度も頂いたこともありました。

こうした経験が私を徹底したスピ系嫌いに仕立て上げたのです。そして、それが客観的にみたときにいかに正しいかも(商売としてではなく人としてですよ)も確信を持てているので今後これが強化されることはあっても、妥協的な方向に進むことは絶対にありません。世の中に絶対というものはあまり存在しないのですが、これは間違いありません(笑い

ただ、途中でも書きましたが、私はスピ系の商売やそれに関わる人が大嫌いなだけで、そこで扱われているもの自体を頭ごなしに否定したりはしません。パワーストーンなども大好きですし、アロマも好きです。レイキだって伝授をお願いして授かったことがありますし、名前は忘れましたが色とりどりの2色のオイル(?)が入っているビンなんかもきれいだな、と思います。そういう物自体を否定はしていません。もちろん肯定できないものもありますが。

さてさて閑話休題(なのかな?)

ともあれ、私は日本語の魔女である限りどんな魔女も認めますし否定はしません。しかし、Wiccanをはじめとするペイガニズムの魔女以外は仲間だとはかけらも思いません。また、いくらペイガニズムを自称していようともスピと混じっている魔女は絶対に仲間と認めません。また伝統的なWitchcraftに時代に沿って何かを加えながら伝統を更新していく事は大いにすべきだと思っていますが、その中にいわゆるスピ系は一切含みません。そもそも私たちの伝統自体そうしたものと併用することができないようにできないくらいにまったくの別物なのですから当然といえば当然なのです。

あと、もうひとつ大切なことを最後に。
私たちのWitchcraftは古から続く宗教であり、間違ってもオカルトの一種ではありません。そうした意味でもスピ系や他のオカルトとはどうしても相いれない部分が根本にあるのです。

本当はあまりこうしたものは書きたくなかったのですが、今後また同様な事が起こったときに「ここを見てくださいね」と言って終われるものを作っておきたかったので書かせていただきました。

これを読んで不愉快な気分になった方がいらっしゃいましたらお詫びします。

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